転職活動の時、必ずと言っていいほどお世話になるのが転職エージェント。
最近では、エージェント会社も数が増えて、各社得意とする業種や、サービスの違いなどで差別化するようになってきた。
例えば外資系、医療系、アパレル系など特定の業種に強い転職エージェントや、女性や育児をしながら働きたい人、しばらく職歴が空いてしまって新たに仕事を見つけたい場合など、状況や求める条件によっても使う転職エージェントが変わってくる。
効率よく転職活動を成功させるには、自分に合った転職エージェントを選ぶ必要がある。
また、最近では悪質な転職エージェントも増えているので注意が必要だ。
転職エージェントは、転職希望者が企業に就職した時に企業側から一定額の報酬をもらう仕組みになっている。
それをいいことに、希望しないような職場を無理に進めてきたり、経歴を偽って紹介して強引に就職をまとめてしまい、就職後に経歴詐称が発覚してトラブルになるというケースも起きている。
このような、トラブルに巻き込まれると時間を無駄にするだけでなく、自分自身の職歴やキャリアに傷をつけることにもなりかねない。
その為にも、正しい転職エージェント選びは、転職活動を行う上で重要なポイントとなる。
ここでは特に人気が高く、実績もある転職エージェントを中心に紹介し、その特徴や強みについて解説していく。
なお、転職エージェント活用の基本については以下の記事も合わせて参照のこと。
関連:初めての転職エージェント利用とその他転職サービスとの違いについて
DODAエージェントサービス
運営
パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)
ポイント
DODAエージェントサービスは国内ではNo.2の規模を誇る転職エージェントだ。
キャリアの高い案件も多く持っており、内定率も非常に良い。
業界最大手の「リクルートエージェント」に引けを取らない優良なエージェントだ。
こちらは女性からも高い評価がある。
女性目線のきめ細やかなサポートや女性のキャリアを専門とするアドバイザーがいることで、女性のキャリアアップもサポートしている。
良い評価
・求人数が多い
・面接や職務経歴書の対策のテクニックが素晴らしい
・キャリアアドバイザーのレベルに、ばらつきがない
悪い評価
・求人数が多いわりに質がそこまで良くない
・サポート体制は良いが、アドバイザーの専門的な知識が低い
年齢層
20代~40代
総合
求人数が多く、業界でも大手のDODA。
しかしながら、キャリアアドバイザーに技術を伴うような専門的な知識を持つ方が少ないようだ。
キャリアのある方には物足りないだろう。
そういった方は、DODAはサブとして利用するのも良いかもしれない。
専門的な知識をもつエージェントで話を聞き、DODAの求人に申し込むなど、他のエージェントとの併用が良い。
公式サイト
DODA: https://doda.jp/consultant/
JACリクルートメント
運営
株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント
ポイント
JACリクルートメントは、ロンドン発祥の外資系の転職エージェントである。
外資系、国内のグローバル企業への転職実績はNo.1だ。
海外に企業を持つ会社への転職ならJACリクルートメントを利用するのが良いだろう。
また、グローバル企業が多いことからハイキャリアな求人が多く、利用者からは質も高いと高評価だ。JACリクルートメントでしか扱っていない求人も多くある。
キャリアのある方にはお勧めのエージェントだ。
良い評価
・質の高いハイキャリアな求人が揃っている
・優れたコンサルタントが多いので、キャリアのある方は満足できる
悪い評価
・それなりのキャリアがないとサポートが受けられない
・場合によっては冷淡な対応をされる
年齢層
30代~
総合
ここは、キャリアが低いまたは転職の意欲がないと判断されると、冷淡な対応をされる場合もあるようだ。
ハイキャリアな求人が多いだけに相応のキャリアがないと相手にしてもらえないこともあるため、高学歴で、多言語、特定の能力に特化しているなどのスキルが必要だ。
ハイキャリアな人に向いているエージェントである。
公式サイト
JACリクルートメント: http://www.jac-recruitment.jp/
パソナキャリア
運営
株式会社パソナ
ポイント
派遣業界でNO.2の実績を誇るパソナが運営するエージェント。
現在まで1万6千社以上の企業と取引実績がある大手のエージェントだ。
求人数は普通だが、サポート体制が良いと定評がある。どのようなキャリアの方にも手厚いサポートがあるため、初めて転職を考えている人には良いだろう。
拠点も全国にあるから、地方に住んでいても利用可能だ。
また、女性ならまずパソナキャリアを考えてみても良いだろう。
パソナ派遣は女性に人気だが、パソナキャリアも女性の気持ちを尊重し、丁寧に対応してくれる。女性への対応が非常に優れている。
良い評価
・サポート体制が良い
・対応が早い
・非公開求人が多い
悪い評価
・求人件数がそれほど多くない
・専門性に弱い
年齢層
20代から40代
総合
企業との取引実績は多いものの、リクルートやDODAに比べれば求人件数がそれほど多くない。
自分に合った企業が見つからなければ、他のエージェントを使うのもいい。
また、専門性のある職種には弱い傾向にあるため、技術系であれば他のエージェントとの併用がいいだろう。
ここは幅広い求人が揃っているため、一般的なキャリアがあれば誰でもサポートしてもらえる。
公式サイト
パソナキャリア: http://www.pasonacareer.jp/
リクルートエージェント
運営
株式会社リクルートホールディングス
ポイント
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1で国内最大手の転職エージェントだ。
求人総数や内定決定数も業界No.1!幅広い層の求人が揃っている。
転職を考えているならまずは、リクルートを考えてみてはいいのではないだろうか。実績があり利用者が多いだけあって、サポートなども問題ないようだ。
企業との交渉力が強いから、必然的に内定率も高くなる。一般的な職種から技術系の専門職まで扱っているため、ハイキャリアの方も満足できることが多い。
良い評価
・求人数が圧倒的に多い
・サポートが優れている
悪い評価
・レスポンスが遅い
・コンサルタントの教育がなっていない
・転職させようと必死
年齢層
若年層から中年層
総合
総合的に見て、業界NO.1であるリクルートエージェントを利用することに何ら問題はない。
しかし、安心できるエージェントではあるが、1人のコンサルタントがかなりの人数を担当するため、レスポンスが遅いなどの問題が発生しているようだ。
また、転職を促してくる場合もあるようで、上手いこと言われて転職したけど、結局新しい企業では上手くいかなかったといったケースもあり、きちんと自分でよく考えてから行動することも必要だ。
最終的に全てを決めるのは自分自身だ。
それでもリクルートエージェントは業界最大手で実績がある。過去のデータが大量にあり、それを分析し、対策やサポートに活かしている。その結果、内定率は業界トップを君臨し続けている。
公式サイト
リクルートエージェント: http://www.r-agent.com/
マイナビエージェント
運営
株式会社マイナビ
ポイント
マイナビエージェントは、求人数はそれほど多くなく、業界ではベスト5辺りだ。
マイナビは、特に20代からの圧倒的な支持がある。
それは、さほど厳しくない条件で受けることのできる企業が多いからだ。
マイナビは現在、若者向けの求人や中小企業の求人数を凄まじい勢いで増やしている。
大企業にこだわらなくても、待遇の良い中小企業を多く扱っている。
良い評価
・質の良い中小企業求人が多い
・第二新卒向けの求人が多い
悪い評価
・キャリアアドバイザーの質に差がある
・若いキャリアアドバイザーも配置されており、知識や経験が不足気味
・希望した職種と異なる求人の紹介があった
年齢層
20代から30代がメイン
総合
若いキャリアアドバイザーも配置されており、担当になった場合十分なサポートが受けられない可能性があるようだ。
ただ力のあるアドバイザーもいるので、そういった方に担当してもらえれば、しっかりしたサポートが受けられる。
キャリアアドバイザーの実力に差があるのが難点だ。
また、中小企業の求人が多いため、企業の規模にこだわらない方には良いだろう。
総合的に見て、マイナビ1つで活動するより、リクルートやDODAなどと併用するのが良いといえる。
公式サイト
マイナビエージェント: https://mynavi-agent.jp/
ハタラクティブ
運営
レバレジーズ株式会社
ポイント
ハタラクティブは、若年層向けの求人を多く扱う転職エージェントである。
ハタラクティブの特徴は、未経験でも内定率が高いことだ。
新しい分野への挑戦をしたい若者やキャリアに自信のない方には向いているエージェントである。
経験が未熟であっても、紹介をしてもらえるのはありがたい。
良い評価
・丁寧なサポート
・経歴を問わない、未経験でも良い
悪い評価
・求人の質が悪い
・地方の求人は少ない
年齢層
20代から30代前半
総合
全国に拠点はあるものの、求人数は関東首都圏が圧倒的!地方の方だと希望地域の求人を見つけるのは困難だ。
また、求人の質が良くないという声が多い。
この条件なら正社員じゃなくても良いといった反応も多く、給与面にも不満を抱く人が多いようだ。
ただ、経歴を問わず、未経験でも対応してもらえるのは良い。
キャリアのない人は、比較的誰でも利用しやすい「マイナビ」や「パソナ」をまずは使ってみて、上手くいかなければ最終的にハタラクティブを選ぶというのが得策といえる。
公式サイト
ハタラクティブ: https://hataractive.jp/