会社に残るか転職するか

かつてお仕事をさせてもらっていた会社の社員さんにお誘いいただき久しぶりに飲みにいってきた。

久しぶりに元気な顔が見れて嬉しかったんだけど、それぞれ新しいステップに進もうとしているというのが知れたのがいい刺激になった。

一人は出世していて、重要な責任のあるプロジェクトを任されるようになって、なんというか気力がみなぎっていると言うか、勢いがあるなって言うか、どことなくゾーンに入ってるなって感じがした。

また他の一人は、
「もう退職します。」
っていっていてちょっと疲れた様子というか、あきらめた様子というかそんな印象を受けた。

これだけ聞くと悲喜こもごもで、前者が成功者で後者が失敗者みたいな感じもするけど、ぼくの印象では必ずしもそうでもないなと思った。

それぞれステップを踏むことが大事なのであって、疑問を持ちつつもその場に留まり続けたり、惰性で維持し続けたりするのが問題なんだと思う。

長いキャリアの中で考えると、部署を異動するとか、会社を移るとかっていうことはそれほど重要ではなくて、そこでどういう経験を詰めるかってことが重要なんだと思う。

時間っていうのは誰にでも平等に与えられた資産であるっていう考え方があるけど、その資産をどう使うかというのは人それぞれで、できれば自分自身のスキルの向上とか、自分に対する出資という方向で、時間という資産を使って行くべきだと思う。

上述の二人は対照的な二人だったのだけど、それぞれ会社っていう組織の中でキャリアを積んで行くっていう方向に時間を投資していくという考え方と、別の職場へ行って新しい仕事に対して自分の時間を投資していくという考えの違いであって、それぞれがどう転ぶかはやって見ないとわからないことだ。

また、人それぞれ向き不向きがあるという面もある。

自分自身が本当にやりたいことや、やりたくないとしても、進みたいと思うキャリアの形成上、役に立つからやってみようと思うことが重要で、少なくとも会社や上司に言われたからしょうがなくやっているとか、仕事だし意味がわからないけどやってます
、みたいな考え方だと、限りある時間という資源を無駄遣いすることになってしまうと思う。

なんにせよ、二人とも行動を起こして道を切り開こうとしているという点では、間違いなく評価できるし、リスペクトできる。

この二人の前途に幸多いことを願うばかりだ。