僕もかつては新卒の就活でブラック企業へと就職してしまった経験がある。
でもその後の転職でホワイト企業への就職することができた。
そのお陰で、今はサラリーマンとしてしっかりベーシックインカムを得つつ、まったりとブロガーとかやりながらお小遣いを稼いだりすることが出来ている。
転職でブラック企業に引っかからずホワイト企業へ転職出来たのには理由がある。
その一つには、企業や業界の調査・リサーチを徹底的にやってきたからだ。
どの業界でも一定数のブラック企業はあるが、そもそもブラックが多い業界というのもある。
それは、経営者の考えや社員の質とは別に、業界全体が抱える構造的な問題があるからだ。
今回は、僕の考えるブラック企業が多い業界とその理由について説明していこうと思う。
ブラック企業とは?
ブラック企業とは、社員を使い捨ての消耗品のように酷使している会社のことである。
過失でたまたまそうなってしまったという場合もあれば、はじめから酷使する前提で社員を採用していることもある。
ブラック企業の特徴としては、以下のようなものが上げられる。
・セクハラやパワハラが横行している
・給料が極端に低い
・長時間労働が多く休みが取れない
・過酷なノルマが課されている
本当なら、自社のサービスや商品で差別化を図って競合優位性を出す必要があるのだが、それが出来ない企業は、労働者を酷使することでしか生き残っていけない脆弱な経営体質になっていまっている。
言い換えれば、我々サラリーマンから労働力を搾取することで成り立っている最低な会社とも言える。
このような会社に勤めることになると、心身ともに疲弊するし、自分の人生の貴重な時間を無駄に消耗することにもなってしまう。
転職活動をする人は、絶対にブラック企業には就職しないようにされたい。
ブラック企業はどんな業界に多い?
ブラック企業はどんな業界でも存在するのだが、特にブラック企業が多くなりやすい業界というのもある。
そもそものビジネスモデルが労働集約型であったり、時代の移り変わりによって以前のように稼げなくなった業界などが上げられる。
具体的にどのような業界にブラック企業が多いのか見ていこう。
飲食業界(レストラン・居酒屋)
まず、ブラック企業になりがちな業界として飲食業界があげられる。
飲食業界は、長引くデフレですでに客単価も下がりきっていて、かなり薄利なビジネスになっている。
そうなると、後はいかに客を多くさばいていくかしか利益をだす道がない。
しかも、飲食業界は接客サービスが必須なので、実際に人間がサービスしなくてはならず典型的な労働集約型のビジネスといえる。
このような業界は、総じて残業が多くて、休日が少ないという職場環境になりやすい。
また、日本のサービス業では昔から「お客様は神様」という思想があって、給料が下がって職場環境が悪くなってもサービス品質を下げられないというジレンマがある。
これも働く人にとっては負担が減らず、疲弊していく原因につながっている。
それと、飲食業界が、競争の激しい業界であるというのも理由の一つだろう。
飲食店は、参入が容易であるため厳しい競争環境にさらされる業界でもある。
繁華街では次々と新しい店ができて次々と閉鎖していくことからも競争の激しさが伺える。
競争の激しい業界がどうなるかというと、最終的には価格競争になり結果それが給料の減少や、残業時間が増加という形に跳ね返ってくることになる。
建設業界・運送業
建設業界や運送業も、飲食業界と同様、労働集約型になりやすい業種の一つだろう。
建設業界は、東京オリンピックの影響などもあり建設需要が増えているが、忙しい割には給料が上がりづらい業界と言われている。
一時的な需要増などによって仕事が増えてはいるが、景気に左右されやすく先行きが不透明なため基本給は上がりづらい傾向にある。
しかし、忙しいことは忙しいし人材の確保もしづらいので仕事は増えるばかりだ。
金融業界(銀行・証券会社)
かつては学生の就職先として人気のあった金融業界だが、現在ではブラックになる可能性が高い業界になっている。
元々、銀行・証券会社などの金融業界が人気の就職先だったのは給料が高かったからだ。
仕事は大変で、忙しいけど頑張ればそれなりに報われる仕事だったので、やる気のある人にとっては良い就職先だった。
しかし、長引く不況で銀行や証券会社のビジネスモデルが崩壊しつつあり、この状況下では、仕事の忙しさ、大変さだけが残って給料はあまり多くないというヤバイ状況になりつつある。
このような状況に陥っている原因は何も不況だけのせいではない。
金融業界で働くおじさんたちは、依然としてとして高い給料をもらいながら職場に残っていることが少なくない。
これによって、売上が減っても人件費はそれほど減らないという体質になってしまっている。
そうなるとどうするかというと、若い人を採用して酷使するしかないのである。
既にこの業界で長年働いている人はいいが、これから就職して働こうという人は注意してほしい。
マスコミ業界(テレビ・広告・出版)
マスコミもやはりブラックになりやすい体質をもっている業界だ。
この業界は今に始まったことではなく、昔からブラックなのが当たり前として通っていた業界でもある。
徹夜や休日出勤は当たり前、仕事内容は過酷で、プライベートの時間も制約を受けることが多い。
しかし、このようなブラック体質な業界であっても、表向き華々しい仕事なので就職先としても人気があつまりやすい。
結果、働き手を使い倒すという構造が常態化してしまった。
芸能界やショービジネスなどのステータスの高そうな業界との仕事もあって、それだけやりがいを感じることができる業界だが、その一方で
「こんな特別な仕事が出来るんだから多少残業が多くてもしょうがない」
というやりがい搾取が横行していて、結果ブラックな職場になりやすい。
だたし、最近では電通のパワハラ過労死問題などもあって、長時間労働については少しづつ是正されつつある。
それでも、長年染み付いた体質はそうそう変えることはできないので、まだまだこの先もブラック業界の汚名を返上するには時間がかかるだろう。