誰でも仕事に行きたくないって思うことってありますよね。
ぼくも、そう思うことがよくあります。
というかいつも思っています。。。
気持ちや体力に余裕がある時は、なんとか気持ちを振り絞って立て直すことができるのですが、仕事で嫌なことがあったり、気持ちが落ちてるときだと立て直せず、そのままズルズルと悪い方向へいってしまいます。
仕事には行きたくないけど、職場には迷惑をかけられないし、そんな自分の甘い考えにも自己嫌悪を感じるしで、板挟み状態です。
でも、「仕事に行きたくない」っていう気持ちを放っておくのはよくありません。
悪化してしまうこともありますし、単なるサボりぐせでは済ませられない病気という場合もあります。
ぼくの体験談なども交えながら、仕事に行きたくないという気持ちの正体と対処法について考えたいと思います。
仕事に行きたくなくなる原因は自分の甘さ?
正直に言うと、ぼくには、サボりぐせがあります。
これは、今に始まったことではなくて、学生のころからサボりぐせがあって習い事とか部活とかをよくサボってしまっていました。
それでもいいかって開き直れる性格ならいいのですが、そうでもなくて、そんな自堕落な自分と甘えた考えが嫌いでしょうがありません。
サボってしまった後は、決まって自己嫌悪に襲われます。
以前やっていた仕事は、事務関係だったんですがそれほど大変でもないし、悪い条件でもなかったです。
それなのに、仕事のことを考えると「仕事に行きたくない」という気持ちが湧き上がってきます。
行かなきゃって思えば思うほど憂鬱な気持ちが強くなってきて、ひどい時は身体の力が入らなくなって立ち上がるのも億劫になってしまいます。
精神的にも参ってしまっていて会社をやめようとさえ思ったのですが、やめるにしても会社に行かなくちゃいけないし、迷惑かけないようにするには引き継ぎだなんだで1〜2ヶ月は通わないといけないです。
そもそも辞めるために会社にいきたくないという状況です。
放置していたらどんどん酷くなってきて、会社の人にも迷惑をかけてしまって、それが嫌でさらに会社に行きたくなくなるという悪循環に陥ってしまいました。
心配した会社の人も連絡をくれていたのですが、怖くなって電話に出ることもできなくなってしまって、携帯の電源を切って部屋で一人で泣いていました。
その時の心境は、職場の人に迷惑をかけてしまったんじゃないかとか、ぼくのことを怒っているに違いないとか、こんな良い仕事なのにそれすら出来ない自分はダメなやつだとか、
被害妄想も相まって、不安や自己嫌悪といった負の思考が頭が支配されている状態でした。
結果的に、家族のすすめもあって心療内科へ行き、そこで「社交不安障害SAD」という病気であると診断されました。
職場も退職させてもらいました。
とにかく多くの人に迷惑をかけてしまいました。
今は、症状もだいぶよくなってきて、気持ちに余裕が持てるようになっていて、バイトをしながら少しづつ社会復帰してきています。
今思い出すと、放置せずに何か対策を講じていれば、ここまで悪化せずに済んだんじゃないかと思うこともあります。
「仕事に行きたくない」が楽になる心構えと対処法
真面目な人ほど陥りやすい
仕事に対する責任感が強く、真面目な人ほどこのような思考に陥りやすいということがあります。
ぼくも仕事を覚えて数ヶ月くらいたったころでした。
期待されているのも感じていたし、それに応えようというプレッシャーも感じていました。
それに応えるのが当たり前だと考えていましたが、中には同期でももっと適当やっていている人もたくさんいました。
そんなやり方でも問題なく仕事も会社も回っています。
以前に比べて、当たり前だと思っていた頑張り度合いが、実は頑張りすぎだったのかもしれないと思えるようになって、
自分自身に対する対する評価の基準をすこし下げて考えられるようになったら、だいぶ楽になりました。
自分一人で全部背負いこむ必要はありません。
自分で自分を追い込んでいないか見つめ直してみましょう。
良い人だと思われたいという気持ちがプレッシャーを生む
与えられた仕事を嫌な顔せず引き受けていれば、周りからも評価されるかもしれません。
でも、周りからの評価を気にしすぎて自分に負荷をかけすぎていけば、いずれ自分自身の心が悲鳴をあげることになります。
出来ない仕事であれば、正直にそのことを伝えればいいし、気乗りしない仕事であればそれを表明してもいいです。
捌き切れないほどの仕事を抱えていれば誰かに押し付けるのもありです。
最近では、人に多少迷惑をかけても仕事上のことであれば悪いことではないし、それで嫌われるならそれはしょうがないと開き直れるようになりました。
この心構えが持てて、余裕が感じられるようになりました。
必要であれば周りに頼ったり、ときには迷惑をかけてもいいという心構えでいましょう。
自分を責めない
自分の甘えや弱さに対して厳しい考えをもっていたり、自分を責めてしまう傾向が強いことも関係していると思います。
ぼくの場合は、仕事に行きたくないっていう考えが浮かぶのは、自分が甘いからだとか、弱いからだとか、自分のせいにして自分をせめていました。
仕事は別に厳しくなかったし、過度なノルマやパワハラなどの被害も受けていませんでした。
仕事に行きたくなくなる原因が仕事自体でなければ、自分自身に原因があるんだろうと考えてしまいます。
でも、いい職場でも、いい仕事でも、いい上司や同僚に囲まれていたとしても、やっぱり仕事が嫌なときはあるし、会社に行きたくなくなることはあります。
そもそも仕事に行きたくないと思うことや、サボってしまおうという考え自体は悪いことではないし誰でも考えていることです。
会社に行きたく無いと思ったとしても、自分が悪いわけではありません。
自分を責めないようにしましょう。
病気の可能性を疑う
ぼくの場合は、身近な家族に相談して、心療内科へ行くことをすすめてもらいました。
仕事に行きたくないぐらいで病院にかかるなんてっていう考えもあって、躊躇したのですが、「風邪を引けばだれでも病院にいくでしょ?」っていう母親の言葉で気が楽になりました。
診断してもらうと、「社交不安障害SAD」と診断されました。
不安や緊張は、性格の問題で片付けてしまう考え方が多いですが、病気としても認知されつつあり治療方法も確立されています。
変な話かもしれませんが、この診断をされたとき正直言ってちょっとホッとしたのを覚えています。
言葉に表現できない辛い気持ちが言語化されて、お医者さんに理解されているという安心感と、原因がわかったことで対処することができるという希望が見えてきました。
それに単に自分の弱さや甘さなど性格のせいだけでなく、病気のせいでもあるのだとわかったことで気が楽になったのも確かです。
病院でなくても、身近な人に相談に相談に乗ってもらうだけでもだいぶ違ってきます。
一人で悩まず、誰かに相談しましょう。
ぼくは、家族でしたが、今思うと職場の同僚や、上司に相談しても良かったかという気がします。
知り合いには話しづらいという場合は、心療内科を受診を検討してみてください。
人間関係がつらい場合は
人の悩みの大半は人間関係が原因だと言われています。
ぼくも、人の目がとにかく気になる性格で、自分がどう見られているかということばかり気にしていました。
なので、相手を少しでも怒らせたり困らせたりすると、不快にさせたんじゃないかと気になって余計な気苦労をしたり、納得いかないことを妥協して受け入れてしまうことがあります。
仕事となると職場内での人間関係が濃密なので、それだけ摩擦も多くなります。
そんな、繊細な神経で摩擦がかかれば辛くなるのはあたりまえという気もします。
「社会ってそういうものだし、対応できるようになって行くしかないよ!」
そう言われてしまえばそれまでなのですが、精神論のみで対処しようと思うとどうしても行き詰まります。
最近では、仕事とプライベートをしっかり分けるのも大事だと思うようになりました。
以前、正社員だったときは、夜間や休みの日も電話が鳴ったり、メールをチェックしたりとプライベートと仕事の区別がはっきりありませんでした。
それだと気が休まる暇がなくて、人間関係に対する消耗も強く感じてしまいます。
今はバイトをしているのですが、時給制なので、時間の範囲内だけで仕事のことを考えれば良くてプライベートと仕事の区分がはっきり分けられるようになりました。
また、上司部下のような濃厚な人間関係も少ないので、気楽で僕にはむいています。
ぼくは、いまバイトをしながら社会復帰を目指して居る身なので、本当は偉そうなことは言えません。
もちろん、みんなバイトをやれというわけではないのですが、正社員でも自宅に帰ったら極力仕事のことを考えないようにするとか、仕事以外のコミュニティーや人間関係を構築して過ごせるようにするとか、消耗しそうな人間関係の密度を薄めていくことはできるかと思います。
退職や転職という選択肢
仕事に行きたくないのに、行かなければいけないというジレンマがとにかく辛かったのを覚えています。
もちろん、急にやめて迷惑がかかるのが嫌だったというのもありますが、それ以上にせっかく入った会社をやめてしまってその後就職できるか不安だったというのが大きかったです。
普通に働いているときは、あまり感じませんでしたが、いざ辞めるとなると生活のことや、将来のことが不安になってなかなか踏ん切りがつきません。
その板挟みがより一層、仕事へ行きたくないと思う気持ちに拍車をかけてしまっていたのだと思います。
最近だいぶ回復してきたのでもう一度社員として働こうと思いっています。
いま、転職エージェントを利用して、就職活動をしています。
転職エージェントは、ただの転職情報サイトと違って、エージェントがついて転職活動をサポートしてもらうことができます。
僕のキャリアや今バイトしている事情なども説明した上で、アドバイスをもらったり、転職先の候補を紹介してくれてとても助かっています。
先日、面接もしてきましたがいい感触があったので決まればいいなと思っています。
最近知ったのですが、転職エージェントは在職中でも登録することができるようです。
もっと前からこういう便利なサービスを知っていれば、退職や転職という選択肢もとりやすかったと思います。
ぜひ、仕事についての悩みがある場合は、転職エージェントの活用も検討してみてください。