18新卒だけどすでに辞めたい

18新卒辞めたい
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先日、後輩が大学を卒業して新卒で就職した。

そして昨日退職した。

その間わずか1か月足らず。

知らない人は「はやっ!!」って思うことだろう。。

でもぼくは、彼のことを知っているので

「良く1ヵ月ももったなw」

というのが率直な感想だった。

彼はどちらかというと、発想が独創的で自分の好きなことにかけては行動力があるし、周りを知らずのうちに巻き込んでいける影響力もある。

でも、若干協調性に掛けるというか、マイペースといういうか、自己中というか。。。

そんな感じなもので、鉄道関係に就職したと聞いたときにはマジか!?と思った。

もちろん、とても良い就職先だとは思ったけど、交通関係は、安全第一、時間厳守でどちかかといえば体育会系のノリが強い業種だ。

しかも、別に電車が好きとかそういうわけでもなく、なんとなく受けてなんとなく受かっちゃたみたいな感じだったらしい。

正直、長くは続かないだろうなという予感があった。

案の定、彼曰く「僕には向いていませんでした」ということらしい。

これだけ聞くと、「今の若者は我慢が足りない」みたいな意見が出るかもしれない。

でもぼくの印象は少し違っている。

「向いてないなら早めに見切った方がいいよ」

ということ。

自分にとってなにがプラスなのかを考えて判断する

そもそも、世の中に数多くある職業のなかでやったこともないのにその中で自分に向いている仕事かどうかを判断することはかなり難しい。

ぼくも、今の仕事は自分向に向いている仕事だと思うが、ここに至るまでいろんな職種を経験してやっと自分のやりたいことと、価値が生み出せる仕事が分かるようになって今に至っている。

今まで働いたといったらバイトくらいで、仕事の経験も少なくて、自分自身のことも見極め切れていない状態で一生の仕事を見つけろといっても無理な話だ。

もちろん、就職する前にいろいろと情報を集める方法もあるかもしれない。

でも、結局はやってみないとわからないのが仕事だ。

だったら、とにかくやってみて、自分に向いているかどうかはさっさと判断して、やめるなら早めに辞めて次の道を模索した方がいい。

かつて日本が年功序列と終身雇用を当たり前としていた時代があった。
そういう時代であれば「はじめは辛くても我慢して続けていけばそのうちいい目を見ることが出来るんだから、何とかしてしがみつけ!」
みたいな考えも通用しただろう。

でも今は、時代が違う。

会社も社会も、親でさえもぼくたちの人生に責任をもってはくれない。

自分に向いていない仕事を続けて、いつまでもパフォーマンスが発揮できなければ、結局は切り捨てられて遅かれ早かれ辞めざるを得ない状況になる。

結果は出てないけど従順に頑張ってるから面倒みてやるかというほど企業も体力がないのだ。

良くブラックだから仕事を辞めたいとか、こんだけホワイトで待遇もいいんだからやめたら勿体無いという話があるが、本当の判断基準はそこじゃないんじゃないかと思う。

自分自身のキャリアにとってプラスかマイナスかというところで判断すべきだ。

仮に自分がやりたいことがあって、その道のために必要なキャリアなんだったら、ブラックだろうがサービス残業だろうが続けて、得るものを得てその時に辞めればいいと思う。

逆にどんだけホワイトだろうが優良企業だろうが、自分にとってプラスになることが無ければ早々に見切りをつけて辞めるべきだ。

周りに流されず、その判断が出来た点において、この後輩は正しい選択をしたと思う。

辞めづらいと感じる理由

この彼はゴーイングマイウェイなやつなので、やめるときに抵抗はなかったんだと思う。

でも、ぼく自身を含め、普通の感覚であれば躊躇すると思う。

やっとできた就職先だし、
親も就職して喜んでくれていたし、
友達は頑張って続けてるみたいだし、
退職したら再就職はもっと条件悪くなるかもしれないし、
わずかな間とは言え、良くしてくれた先輩や上司も居たし、

そんなことが頭をよぎって簡単には決断ができない。

でもよく考えてもらいたいのだけど、その手の理由って実は人に気を使っるってだけで、自分自身にとってプラスなのかマイナスなのかって判断じゃない。

ただ単に悪く見られたくないっていうだけの基準になってしまっている。

さっきも書いたけど、周りの大人はだれもキミの人生に責任をとってはくれない。

だったら、自分自身で判断して自分にとって一番プラスの多い選択肢を選ぶべきだろう。

本当に君のことを考えてくれる人であれば、君が正しい選択をして、納得する仕事ができるようになった時初めて一緒に喜んでくれるはずだし、もしそうでなければ、それはあくまでその人の都合であって、君の立場にたった意見ではないのかもしれない。

そうした意見にながされると、君の人生が遠回りになるだけでなく、最悪自分の時間やお金が奪われて行くことにもつながる。

辞めてどうするの?

ぼくも内側、外側からいろんな人の退職を見てきたが、退職を申し出ると一旦引き止められるというのが通例のようだ。

これは、本当にその人材が必要だからという場合もあるだろうが、単なる社交辞令で一応念のために引き止めました。という性質の場合もある。

その時よく言われるのが「辞めてどうするの?」だ。

この言葉は君に対する心配の言葉であると同時に、引き止めている人の自分自身の仕事への矛盾の気持ちの表れでもある。

キミにたいして、「辞めてどうするの?」と言いながら自分自身にも同じことを問いかけていう場合が多い。

つまり、君をひきとめる上司や同僚も同じように迷っているってことだ。

ぼくであれば、自分自身に迷いがあるような人に説得さたとしても、従おうという気にはなれないが。

まあとにかく、辞めるに当たっては、「辞めたい理由」と、「やめたらどうするか」ということについてはっきり答えられるようにしておくべきだろう。

この後輩も、なんで辞めるかと言われれば、「向いてないから辞めたい」という理由で、やめてどうするかと言えば、「特に決めてない」ということだったようだが、それだけだとはっきりした理由になっていないし、聞いた方も納得はできないだろう。

もちろん、自分の人生なんだし、考えて出した結果なんだったら誰に許可をとる必要もないし、それを押し通してもいいと思う。

ただ、できれば、お世話になった上司や、一緒に時間を過ごした同期、心配してくれる親や家族に対しては、はっきりと説明をできる方が望ましい。

「やってみてこの仕事は向いてないとわかったけど、今度は別の仕事に挑戦してみたいと思った。
転職先は決めてないけど、○○業界を中心に面接を受けてみようと思う。」

というのも立派な退職理由だし、やめてどうするかにも答えている。

1ヶ月くらいで何がわかるんだと言われるかもしれないが、1ヶ月も職場で働けばいろんなことがわかって来るはず。

仕事の内容はもちろん、自分に足りないものも見えて来るし、面接時とは違って会社や先輩社員の本音も見えてくるだろう。

全てではなくても、自分の将来や、その会社でのキャリア形成もおぼろげながらわかるかもしれない。

前回は、初めての就職活動で勝手がわからなかったが、今であればもっとうまくできるかもしれない。

就職活動もスキルなので、何回か経験すればスキルも上達して、自分のやりたい道に近づくことができるかもしれない。

まずは行動してみることから始まる。

数ヶ月で辞めると転職にもマイナス評価?

入社して数ヶ月くらいで辞める社員は問題ありという考え方がある。
つまり、入社したのにすぐに辞めるなんて根性がないとか無責任なやつだ、というわけだ。

辞めようにもこれを心配している人も多いのではないだろうか。

でもその一方で、最近では企業側は、第2新卒の採用にも積極的だ。

実は、企業側も新卒採用のミスマッチを感じている企業が多く、それを解消しようと新卒の転職の受け入れに前向きだという。

採用のミスマッチはどうしても起こり得るので、もっと適材適所な仕事に就けるように、流動的な採用しようという流れがあるということだ。

企業側としても、右も左もわからず入社してきた人よりも、他の会社を見てその上で入ってきてくれた人の方がいい関係が作れるという考えが広がってきたわけだ。

だから、必ずしも入社すぐに退職するのがマイナスの評価に繋がるかというとそうでもない。
大事なのはたとえ1ヶ月であってもそこでの経験や失敗を糧にして成長することだろうし、その上でより良い選択をしていくことだ。

もしミスマッチな環境で1年ー2年と惰性で過ごしてしまえば、転職するにしても、もう第2新卒というカテゴリーからは外れてしまうし、再スタートするタイミングも遅くなってしまう。

そのようなことも考慮の上で決めることが大事だろう。

後日談。。。

後日談だが、この後輩は、その後転職エージェントに相談に乗ってもらい、ベンチャー系の企業を紹介してもらったらしい。
すぐに社長との面談になって、意気投合してすぐに採用になったとのことだ。

前職を辞めた理由も聞かれたそうだが、「就職してみてから考えが変わって、他のことに挑戦してみたくなった」と正直に答えたらしい。

それでも、採用されたのだから、彼のキャリアにとって大きな傷にはなっていないのだろう。

前職にくらべたら小さい会社だし、安定はしていないかもしれないが、やりがいもあって彼には向いている職場のようだ。
以前にくらべて表情も話し方も活き活きとしているのを感じる。

もちろん1ヶ月後どうなっているかはわからないが。
今は彼の新たな門出を心から祝福したいと思う。

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