子持ちのワーキングママがIT系から出版業界の編集者へ異業種転職をした話

ワーキングママ
※この記事には一部広告が含まれます。

私は25歳で結婚するも29歳で離婚。

その後すぐに母が永眠し、仕事は一時休業した。

そして私は32歳で再婚を果たして、仕事へは復帰したが、35歳で出産し、産休育休を経て1年ほどで職場へ戻った。

現在36歳だ。

母の死からいろいろと考えることが多くなった。

人はいつか死ぬ。

それは明日かもしれないし何十年も先かもしれない。
誰にも先のことは分からないけど、私が今まで諦めてきた、蓋をしてきたことが溢れ出てきた。

私がやりたかったこと、”今やらないでいつやるんだ”

アラフォーで、子持ちで、それだけでも転職は大変なのに、その上、未経験の異業種への転職に挑戦することにした。

アラフォーで転職決意

母の死からいろいろと考えるようになった。
このままでいいのか、このまま流れ流され成り行きに任せた人生・・・。

ずっとやりたかったことがある。なんだかんだと先延ばしにしてきた。
でも子供が産まれ、ますますそれは難しくなった。

だから諦めて蓋をしてきた。

けれど、とうとう耐えられなくなった。
やるなら、今しかない。

私はIT関連企業で働いていたが、他にやりたい仕事があった。

昔から憧れていた、出版社の編集者の仕事だ。

この歳で異業種への転職・・・。

未経験で小さな子供もいる、こんな私を雇ってくれる会社があるのだろうか。

仕事を辞めて3ヶ月

勤めていたIT企業を辞めて3ヶ月経った。

そろそろ真剣に転職活動をしなければと焦ってきた。

独り身なら自分のペースで仕事を見つけられるだろうが、子供がいると転職活動の時間を取るのもままならない。
ましてや、労働条件も今までとは変わり、子供を優先させなければならない。

そんな条件をのんでくれる会社があるだろうか。

子供はまだ2歳で、保育園には行っているものの、体調を崩し休むことも度々ある。
思うように転職活動が進まない。

とはいえ、早く仕事を探さないと保育園を追い出されてしまうためタイムリミットはある。

早く仕事を見つけなきゃ!!と気持ちは焦る。

とりあえず、今日から毎日1社ずつ履歴書を送ろうと決めた。

本格的に転職活動を開始

まずは、転職サイトに登録した。
よく目にしていたリクナビNEXTに登録し、こまめに求人をチェックをしていた。

私が目指しているのは、編集者だ。

編集者は締切が近くなると、休日出勤や徹夜なども当たり前の仕事。
ママが働くような環境の仕事ではない。しかも私にはキャリアやスキルがあるわけでもなく、未経験で残業なしを希望する私が雇ってもらえるだろうか。

求人をチェックしていると、すぐにファッション誌の編集の求人を見つけたので、応募することにした。

本命の会社に応募

以前から気になっていた出版会社に求人の募集があるかどうか問い合わせてみた。
小さい会社だが、私の経験分野であるIT関連記事を多く取り扱っている。

問い合わせた結果、求人の募集をしているとのこと。
履歴書と職務経歴書の送付を要求された。

これはチャンス!本命のところなのでじっくりと書類作りをしようと思った矢先、保育園から電話があった。

こんな時に、子供の具合が悪いなんて・・・。

くそーっ!うまくいかない。

今回の転職活動のポイント

今回の転職活動で、私がこだわりたかったポイントは以下の2点だ。
たった2つだが、それなりにハードルの高い目標なのはわかっている。

夢と現実の双方に折り合いをつけなくてはいけないのだから、難しいに決まっている。

自分がやりたいことを明確にする

今回私は異業種への転職ということで、自分のやりたいことを明確にしておくことが大事だと思った。

そこをハッキリしておかないと長続きしないし、何のための転職なのか分からなくなってしまう。

私の目標は、昔から憧れていた出版業界へ転職して、本の編集者になること。
この目標はハッキリと決めて、妥協しないで望むことにした。

子供がいても働きやすいこと

未経験分野へのチャレンジなので、できれば入社した企業で様々なスキルやノウハウを身につけたいと思っている。
最低でも3年は働きたい。

ということは働きやすい環境であることが、かなり大事だ。

”女性が働きやすい”とか”産後復帰した人がいる”ような職場が望ましい。
いくらこの会社が良い!この仕事が良い!と思っても子供がいたら難しい場合も多い。

書類選考の落選と本命企業の書類通過

先日応募したファッション誌の編集者の書類選考は落ちた。
やはりアラフォーで子供がいて未経験っていうのは難しかったのだろう。

せめて面接まではいきたかった。
土俵にさえあがれなかった感が残って悔やまれる。

本命の出版社の応募はというと、書類が通過し、面談の連絡がきた。
筆記試験も行われるとのことだ。

当日までに勉強しなければ!

ここが落ちたら、他にもう応募してないし。。。
本当は、もっと積極的に応募しないといけないと反省。

子供がいると、思い通りにいかない

本命の出版社の面接がもうすぐだというのに、また子供の体調が悪い。

子供のこういう時に限って・・。っていうのは、よくあることだ。
子供がいると日中はほぼ動けない。

昼寝もしてくれないし、放っておくと構ってくれとせがまれる。
子供がいると予定通り進まないのはよくあること。

しょうがないとはわかっているが、思うように進まないと、ついイライラしてしまう。
こういう事態に備えて、早め早めで動かないといけないことは分かっているが、いつもギリギリになってしまうのは私の悪い癖だ。

異業種への転職の不安

本命だった出版社の面接は、上手くいったと思う。
しかし、会社側から以下の2つのことについて尋ねられた。

「仕事がキツい」こと
「給料が安い」こと

仕事がキツいということはかなり言われた。
体力があるか、精神的にも強いかなど聞かれたが、でも今の私に「大丈夫です」という自信はなく、今までの仕事の経験と絡めて無難に返した。

離職率が高く、2~3日でやめる人も稀ではない。

それはこの業界への転職を考えた時から覚悟していたつもりだったが、そこまで言われると自信がなくなる。

また、給料が安いこともある程度わかっているつもりだった。
しかし、前職の半分以下の金額を提示されて、予想より大幅に低かったので、正直ショックだった。

それからアラフォーとはいえ、その業界では新人なわけで、年下だけど先輩になる人がたくさんいるということだ。
その点についても聞かれた。

年下の人達から指示されたり注意されたりしても大丈夫かと・・。
私はその辺は気にならないタイプだった。

仕事に年齢は関係ないと思っている。変なプライドはない。
この業界では残業や徹夜は当たり前。

私は子供がいるため残業ができないことは伝えておいた。
しかし嫌な顔をされることはなく、持ち帰って仕事をする人もいるという話をされ、その辺りは柔軟に対応してもらえるのかもと安心した。

ただ今の気持ちとしては不安も大きく、受かっても落ちても複雑だ。 

社長面接と在宅勤務の提案

本命の出版社の一次面接が合格した。
次は、社長による二次面接が行われるとのことだ。

気持ちは複雑だったが、通過の連絡は嬉しい。
とはいえ、やはり気持ちが晴れない。

受かったらどうしよう。

本当に私にやれるのか。体力的にキツいと言われ、子育てとの両立ができるのか。

望んでいたはずなのに、いざとなると尻込みしてしまう。

でもアラフォー子持ちで未経験の私なんかを雇ってくれるならありがたい話だ。
もう他にこんな会社ないかもしれない。

後日、社長面接が行われた。
一次面接同様の内容で、緊張していたが思っていたより和やかな感じで安心した。

そのあと、社長から働き方に関して提案があった。

1、会社に通勤して仕事をする=(固定給)

2、在宅で仕事をする=(歩合制)

在宅で働くことを考えておらず、しかも未経験でいきなり在宅で働くことに不安があったため、通勤したいことを伝えると、毎日定時であがる人にはどうやってもこなすのが難しい仕事量だということと、時間内に終わらなかった場合、持ち帰って仕事をすることもできるが、それでもかなりの仕事量になるため難しいだろうとのこと。

この会社では子持ちの私には、在宅での仕事の道しかないということだ。

前職でも在宅勤務の人はいた。

当時から在宅で仕事をする人は自己管理能力の高い人のみができる働き方だと思っていた。

私に在宅で働くことができるだろうか。

在宅勤務について考える

第一希望だった本命の出版社から、新たな働き方の提案があった。

在宅勤務だ。

自宅で働けるなんて、ワーママから見れば羨ましいと思うかもしれない。
でも、私は在宅より外勤のほうが向いていると思う。

家で仕事なんてできるのだろうか。
それに在宅勤務の場合、完全歩合制となるのも気になるところだ。

与えられた1つの仕事が完成し、納品した時にお金がもらえるということ。

ただ今の私には経験がないから、最初は与えられた簡単な仕事をこなし、上司などが添削、チェックし、仕事を任せられると判断してもらえればアシスタントのような仕事から少しずつ任され、その後、本格的に記事を1本任されるようになっていく。

そうすれば、それなりのお金がもらえるようになるとのことだった。
ただそうなると、在宅とはいえ激務が想定される。

それまでどのくらいかかるかは、人それぞれの能力やこなす仕事量にもよるから一概には言えないということ。

そして最初の数ヶ月はほぼお給料らしいものはもらえないという。
給料が低いことは想定内だったが、まさかここまでとは・・そして在宅勤務は想定外だった。

無事転職先

仕事はキツくて、しかも慣れない仕事での在宅勤務。
本命の会社から、思わぬ提案があって、正直迷った。

だが、いまの私に「無理」という選択肢があるわけがない。
だって、それはこの業界への転職を諦めるということになるからだ。

私は、この提案を受け入れ、まずは在宅勤務として仕事をさせてもらうことに決めた。

転職活動中もそうだったが、転職先が決まったここからも茨の道は続きそうだ。

なぜこのような過酷な状況になる転職活動を行っているのか、なぜそれでも異業種への転職活動を続けるのか、諦めたくなかった自分のやりたかったことへのチャレンジであるからだ。

後悔はしたくない。

子供がいたってやれる。

でも子供がいての異業種への転職は生半可な気持ちでは続かない。

死ぬ気で頑張らなければ!

いろいろ考えることはあったが、私の転職活動は概ね上手くいったと満足している。

小さな子供がいながら、新たな業界へのチャレンジは大変だ。
そう簡単に内定はもらえないことが分かった。
そもそも、まず書類が通らない。

経験しておもったことは、書類にはあまり、不利になることや、マイナスイメージになることは書かず、そのようなことは面接で話すほうが良いと思った。
まずは、書類選考を通過しないことには話にならないので。

子供のことや、仕事量のことなどはあまり書類で多くは語らず、面接で会った時に上手に話したほうが相手へも伝わりやすい。
書類に書いてしまうと、変に詮索されてしまう。

上手に転職活動をすることでママでも異業種への転職はできる。

コメントを残す