就職四季報を使ったブラック企業の見分け方

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ぼくが、転職活動をしたとき情報収集に使ったのが「就職四季報」だ。

転職活動をするにあたって就職四季報を利用している方も多いだろう。

新卒で適当に選んだ就職先で、完全なブラック企業に入社してしまった僕が、再起をかけた転職活動でホワイト企業へ就職できたのも、これらの情報源を徹底的に分析した賜物だろう。

これから転職活動、就職活動を控える人達がブラック企業に引っかからないように、今回は、この就職四季報を使った僕なりのブラック企業の見分ける方法をご紹介したいと思う。

就職四季報だと、なぜブラック企業が見分けられるのか?

就職四季報は、東洋経済から出版されている就職希望者向けの情報誌で、様々な企業のデータが細かく掲載されている。

なぜ、この本が就職活動に役立つのかというと、客観的で公正な情報が掲載されているからだ。

内容は例えば、各企業の平均年収や売上高などの一般的な情報はもちろん、残業時間や、採用のプロセス、有給消化率なども就職活動に役立つ会社情報もいろいろと掲載されている。

就職先の企業を選ぶとき、誰かの推薦や評判といった主観的な情報が役立つ場合もあるが、それと同じく客観的なデータを見て判断する必要がある。

2050円と少し高価ではあるが、その分、広告の掲載が無いため、企業側への忖度や広告主からの制約がなく、公正な情報を取り扱うことが出来る。

就職四季報を使ってブラック企業を見分けるポイントは?

3年後離職率が高い

就職四季報の貴重なデータの一つに3年後の離職率というのがある。

これは、会社が採用した人たちが3年後に何人辞めているかという指標だ。

いい会社ほど離職率は低くなるので、この指標がブラック企業を見分けるのに役に立つ。

大量採用をしている企業では、一定数の離職者が出るのは仕方がないので、どんな優良企業でも多少なりとも離職率が出るのは仕方がない。

離職率は、大まかに3年で3割という定説がある。

そのため離職率20%台程度であれば、問題ないレベルだろう。

しかし、これが30%を超えるあたりから注意が必要で、40%を超えるとブラック企業である可能性が高くなると考えられる。

給料などの待遇が良かったとしても、このような企業には注意が必要だ。

また、業界によって離職率の平均は違うので一概には言えない。
より精度の高い情報が知りたい場合は、同業他社の3年後の離職率を比べてみるといい。

全従業員に対する年間採用者率が高い

全従業員に対する年間採用者率は、毎年の採用者数を、全従業者因数で割ったものだ。

前年の採用者数÷全従業員数*100 = 全従業員に対する採用者率

例えば、19年度の採用者数が100人として、全従業員数が1000人だとすると

100÷1000*100
=10%

ということになる。

この指標は就職四季報には掲載されてないが、載っている情報をもとに計算することが可能だ。

あまりにも多くの社員を採用している企業は、後で辞めていくことを前提にして、大量採用している可能性がある。
ブラック企業である可能性がある高い。

僕の基準では、年間採用者率20%を超えると危険で、30%を超えるとアウトとしていた。

採用は、毎年するものなので30%のペースで従業員が増えていくというのはよっぽど急成長している会社か、ブラック企業しかありえない。

平均勤続年数が5年以下

平均勤続年数もブラック企業を判断する上で重要な指標になりえる。

平均金勤続年数は、言葉どおりその会社の社員の勤続年数を平均にしたものだ。

この指標が5年以下だと注意が必要だろう。

もちろん、そもそも会社自体が若いベンチャー企業や、リクルートのような起業して退職することを前提とした社風の会社もあるので一概には言えないのだが、そのような例外を除いては、平均勤続年数が少ないほどブラックな職場である可能性も高くなる。

チェックしておくべき重要指標の一つだろう。

エントリー情報と採用プロセス・試験情報欄が簡潔すぎる

会社四季報には、採用時の流れを説明する、エントリー情報と採用プロセス・試験情報などの情報欄が設けられている。

例えば、

・採用時期、
・面接の回数、
・選考基準、
・採用テストの有無

などである。

ブラック企業の場合、これらの採用選考プロセスが簡素だったりで情報少なかったりすることがある。

・面接は、重役面談1回のみとか、
・採用試験も特に無いとか、
・選考基準もハッキリと示されていなかったりとか、
・情報欄がスカスカだったり

したら注意してみてほしい。

NA(no answer)が多い

会社四季報は、独自の調査方法で各企業のデータを調べているとされているが、完全に公表されていない情報などもあり、その場合、NA(no answer)という表記になる。

単純に、社内の情報収集が間に合ってなかったり、プライバシーの理由から非公開情報にしている場合もあるので一概には言えない。

しかし、残業時間や、有給の消化率などは、就職活動をする人にとっては給料の額と同じように重要な情報になる。

このような重要な情報の多くを非公開にしている場合は、求人が不利になるような情報を意図的に隠している可能性があるので注意してほしい。

応募する企業は自分でしっかり調べる

僕も就職活動では、インターネットの転職サイトや、口コミサイト、転職エージェントなどを使っていた。
これらのサービスでも重要な情報を得ることができるし、知らないことを教えてもらえることも多い。

特に転職エージェントさんとは、直接話ができるので、ぶっちゃけて応募企業の評判とかも聞くことができて非常に参考になった。

もちろん、会社四季報に載っていないような情報を知ることができる場合もある。

でも、情報元は多いに越したことはない。

人から勧められるがままに就職先をきめるのではなく、自分から積極的に情報を調べて行くことがブラック企業に引っかからないために必要だ。

転職サイトから応募をする前に、一度、就職四季報を開いて応募しようとおもっている企業をチェックしてみるといい。

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