僕は大学を卒業後、大手のメーカー企業で技術職として勤務していて、仕事は楽しかった。
自分が設計し作ったものが世に出て、たくさんの人に使ってもらえることが嬉しく、やりがいを感じていた。
でも、30歳を目前に退職をした。
原因は簡単に言えば、人間関係によるストレスだ。
元々仕事は、残業や休日出勤が多く、かなり体調はきつかったのだが、挙句の果てに異動してきた上司と反りが合わず、ストレスが重なり、このままでは体が危ないと危険を感じるようになった。
僕の部署では毎年1人から2人、うつや不眠等の理由で退職していたのだが、僕も6年間の疲労がここで限界にきた。
仕事を続けながら転職活動をしたかったが、有給も取らせてもらえないし、休日出勤の振り替えもないような会社だったため辞めてから仕事を探すしかなかった。
こうして転職先が決まらないまま退職をして、晴れて無職の身となった。
そして、同時に僕の転職活動がスタートした。